ヒルトップにようこそ

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zoom RSS ヒルトップにようこそ 2

<<   作成日時 : 2007/09/21 21:01   >>

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 「・・・ちゃん、茉莉ちゃんってば」
ヒマに任せてぼんやりとくだらない空想にふけっていた茉莉は、マスターの声で現実に引き戻された。
「はい、マスター?」
「ごめん、ポップ用のマジックってどこ行っちゃったっけ? ちょっと『スコープ』してみて」
「またですか?」
マスターは、どうも、「物を整理する」という能力が欠乏しているようで、まず片づけるのが下手だし、珍しく片づけたと思ったら、今度はどこにしまっちゃったか分からなくなってしまう。まあ、マスターが、たいして忙しくもないこの店で、「ぜひ」と言ってまで茉莉を雇った理由の一つも、実はここにある。
「はい、おでこ」
茉莉は、マスターの額に手を当てて目を閉じた。ちょうど、母親が子供の熱を測っているような格好だ。
「うーん、これは・・・、棚がいくつかあって、隣に・・・、バター? これってもしかして、れ、冷蔵庫!?」
「おいおい、いくらオレだって、マジックを冷蔵庫にしまうか?」
マスターはゲラゲラ笑いながら、それでも一応、冷蔵庫をまさぐっている。「この世の中に、マジックを冷蔵庫にしまうバカが一体どこにいるって・・・いう・・・げっ!」
今度は茉莉が爆笑した。
「ここにいたみたいですね」
「おお、ひんやりと気持ち良く冷えてる・・・。書けるかな?」
冷蔵庫の奥から、何日ぶりかで日の光を浴びるマジックを救い出して、マスターはフタを取ろうと格闘している。

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