ヒルトップにようこそ 90(最終回)

 それから、三ヶ月ほど過ぎた。ポプラ並木の葉もすっかり落ち、年も改まり、あたりは冬景色に包まれていたが、その日は小春日和で暖かかった。 「茉莉ちゃん、茉莉ちゃん。ちょっとスコープして」 マスターが、火のついていないタバコをくわえたまま、茉莉に声をかけてきた。 「今度は、何をなくしたんですか?」 「ライター。百円ライターがどっか行…
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